2009/05/31

2009.05.30作業記録

朝9時過ぎより作業開始。まずは1階の既存床をビスで固めるしごと。
この後で杉の古材板を貼る予定なのでしっかりと固めた。

次に2階板の間の床嵩上げ。前から手をつけようと思っていたしごとだ。
根太を組んで床を300ミリ近く嵩上げして、構造用合板で仕上げる。

今更ながら、この長屋は軸組からして激しく歪んでいる。既存床はどこもかしこも水平ではない。
(床は全てスロープだと考えたほうがいい)
そこで今回の改修では半ば場当たり的に新規水平床を作り続けてきた。
そして遂に今回、この長屋は6つ目の床レベルを持つに至った。
(床の数を数えてみると、土間・1階板の間・1階板の間奥の床・階段、
 2階板の間・2階寝室。これら全て床レベルが違う)
「既存床」を「複雑な傾斜地盤」に見立てるならば、
一つの敷地の中に無数の新築の家を建てているような気さえしてくる。

午後、お手伝いさんを交えて2階板の間の根太組み再開。
しかし、作業はすぐさま行き詰まった。根太用の下地材が30角程度しか現場に無く、
これでは強度を保つ組み方ができない事が判明。
仕方なく、後日もう少し太い下地材を買い足す事になった。

相棒は1階の木製建具補修をこつこつ進めた。
長さ10ミリの小鋲でラワンベニヤを貼る仕事。
長さ10ミリとかなり小さな鋲なので、
ラジオペンチで1本1本挟みながらトンカチを打たなくてはならない。大変手間がかかるしごとだ。
夕方、僕とSEのおっさんとで1階床に貼る古材を製材。
欠けた部位を丸ノコで落として、割り付けを考えながら床に並べる。

とても有意義な一日だった。


■一級建築士
■二級建築士
■SEのおっさん  以上3名で作業

2009/05/24

2009.05.23作業記録

10時半から作業開始。今日も滋賀より旧友が手伝いに来てくれた。どうもありがとう。

11時過ぎ、予定通りいたや木材さんから古材が運ばれて来た。杉の古材板。
厚みは30〜15ミリ、幅は400弱〜200ミリ。以前、別の古民家床に使われていた代物らしい。
表面は黒光りしている。搬入後いたや木材の岡本さん、搬入してくれた大工さんと少々雑談。
床の貼り方について、大工さんから有意義なアドバイスをもらう。

午後から今日初めてのお手伝いさんを交え古材磨きを開始。
雑巾で一枚一枚丁寧に水拭き。
長屋の外でみんなで作業していると、色んな人が声をかけてくる。
松屋町の長屋群を写真撮影しているというご老人大勢や、おばちゃん達。
みんなに「長屋を改修しているんです」「ここに住むんだ」と説明する。

古材を磨き終えて次は清掃作業。1階、2階の既存軸組部を雑巾で何度も拭く。
御陰様で、だいぶん長屋からホコリが消えました。

もうすぐ丸ノコとインパクトドライバーが自宅に届く。
明日はビスや釘や養生道具や刷毛やらを買い出しに行こう。
来週からまた、ずいぶんと忙しくなるだろう。


■一級建築士
■二級建築士
■江坂の一級建築士
■滋賀の二級建築士  以上4名で作業

2009/05/22

2009.05.22作業記録

今日は一人で作業。朝8:30から始めた。

まずは1階土間、台所になる場所の腰壁補修。既存杉板+モルタルにラワン合板t4.0を貼付ける。
一枚一枚採寸して、丁寧に手ノコでカット。排水管との取り合いに手間を取られた。

その後は玄関の建具補修。同じ様にラワン合板を使用。
台所腰壁には後日ステンレスかアルミの薄板を接着して仕上げる予定。
(キッチンカウンターの背面になる箇所なので視覚的には見えないが丁寧な仕事を心がけて)
建具補修箇所は紙ヤスリ研磨の上、塗装を施す予定でいる。

昼、自宅に戻って昼食。しばらく休息。

午後1時から作業再開。土間奥の建具補修から開始。
一人っきりでラジオを聞きながら黙々と作業。
まだ接着してはいないが全ての部位にラワン合板をあてがう事ができた。
後日、接着剤と釘を併用して固定しよう。

夕方、スタイロフォームを使って机サイズの検討。
仮の脚にコンクリートブロックを使ってあれこれ試してみる。
現場に以前から置いてあった椅子をセットして高さを確認。どうやら思い通りになりそうで一安心。
明日の昼前には、1階に貼る床板(杉の幅広古材板)が現場に届く。
楽しみで夜も眠れない。
くたくたで夕方6時に帰宅すると、パソコンのキーボードが壊れていた。
今朝、珈琲を派手にぶっかけてしまったのだが...どうやら治りそうにない。
ヤフーオークションで丸ノコとインパクトドライバーを競り落とし中だと言うのに...。
仕方なくホコリまみれの作業着のまま真っ赤な中古自転車に飛び乗り、
心斎橋のアップルストアへ全速力で向かった。

アップルストアの店員と話す。
『キーボードが壊れたんです、直すか買うか、迷っているんですが』
「そりゃあ買い替えた方がいいですよ。直すのは損ですから」
『どういうことです?』
「直すのにはお金も時間も労力もかかりますし、どうせまた壊れるから」

改修と修理はこうも違う。


■一級建築士  以上1名で作業

2009/05/18

2009.05.17作業記録

SEのおっさん、いつもありがとう。今日は三人で作業です。

おっさんには1階既存松板の部分補修をお願いしました。
ノミで腐食した部分だけハツって、現場に余ってる古材に置き換えてもらうしごとです。
固定は以前買っておいた長釘脳天打ち。おっさんのしごとは見事の一言。

僕たち二人は先週に引き続き2階の清掃。既存軸組を雑巾拭き。
拭いても拭いても雑巾はすぐに真っ黒。でもずいぶんホコリは消えました。

作業を終えて帰宅後、昨日伺った二件の古材屋について考える。
結果、「いたや木材」さんから古材を買う事に決める。
場所が長屋から近い、幅が大きい材を多くストックしている、
自社で端部のみ安価で製材してくれる、運搬もみてくれる、
古材の質がよい、融通がきく、以上を勘案した結果決めました。
今週土曜日には現場に材が搬入される予定です。


■一級建築士
■二級建築士
■SEのおっさん  以上3名で作業

2009.05.16作業記録

今日は1階床板に貼る古材を求めて、大阪府下にある二つの業者を巡りました。

まずは住之江区、北加賀屋駅近くの「阪南産業」さんを訪れました。
木の廃材をチップにして販売されている会社なのですが、
社長の柴さんは古材販売も精力的にされており、そこの倉庫には大量の古材が眠っています。
信じられないほどの太い柱、梁。倉庫には種々様々な古材がわんさかあります。
ほんとに信じられないほどの物量です。一時間ほどかけて倉庫を物色しました。
その後、事務所で冷たいお茶をごちそうになりながら、
建築廃材の話や古材の販売ルートなど、非常に有意義な話を聞くことができました。

夕方、次は桃谷駅近くの「いたや木材」さんへ移動。
先週手伝ってくれた神戸の二級建築士さんが偶然お友達だったので、
紹介していただいた材木屋さん。
工務店を営みつつ設計事務所もされている方です。
着いて早々、岡本さんのお母さんお手製の肉まんをごちそうになりました。
その後、本日二回目の古材倉庫物色。真っ黒に痩せた杉の床材を見せてもらいました。
幅が450ミリ程の材もあり、びっくりです。
その後、いたや木材さんの事務所で岡本さん、神戸の二級建築士さんと談笑。
古い建物の改修についていろいろと意見交換しました。


■一級建築士
■二級建築士
■神戸の二級建築士  以上3名で作業

2009/05/10

2009.05.09作業記録

今日は初めて来てくれる友人を交えての作業。
遠いところからの応援、本当にありがとう。
作業内容はひたすら雑巾拭きです。
その作業前にまずは2階の養生を行いました。
昨日磨いた床をすっぽりとブルーシートで覆いました。

相棒は1階の腐食(というより燃焼?)した木部を鉄のブラシでこそぎ取る作業も行いました。
この長屋の使用用途は、時代により様々に変化しており、
以前は板金屋の作業場であり、その次は看板屋の作業場だったのです。
ですから、いたるところが腐食しています。腐食どころか、燃えたりしています。

午後より2階既存部の雑巾拭き作業開始。
梁や桁を雑巾で一撫でしただけで雑巾は真っ黒、本当に真っ黒です。
バケツの水もすぐに真っ黒、本当に真っ黒。
今日一日だけで、何回バケツの水を汲み変えしたことか。
たぶん、20〜30杯は汲み変えたような気がします。
一階に降りては水を汲んで階段を上る。それだけでも重労働。
でも、たぶん、あと数十回、数百回は汲み変えなくてはなりません。


■一級建築士
■二級建築士  
■神戸の二級建築士  以上3名で作業

2009/05/08

2009.05.08作業記録


今日は朝から一人で作業開始。

ひたすら2階の床、針葉樹の構造用合板t12を研磨。
電動サンダーに♯40の紙ヤスリをセットして全面を2回研磨、
その次は♯240の紙ヤスリをセットして同じく全面1回研磨、最後は♯320で全面1回。
気付けばあっという間に夕方6時。

表面のバリも綺麗に落ちて、肌触りも良くなりました。


■一級建築士  以上1名で作業

2009/05/07

2009.05.05作業記録

朝早くに親友二人が自宅に到着。僕ら二人は、まだ出かける支度も出来ていない始末。

現場に到着。今日の作業は二つ。一つは先日に引き続いての塗れ雑巾での清掃。
もう一つは二階の床、構造用合板を電動サンダーで研磨する作業。
どちらも疲れる作業です。夕方まで、ヘトヘトになりながらもコツコツ進めました。


■一級建築士
■WEBデザイナー
■姫路の建材屋営業マン  以上3名で作業

2009.05.04作業記録

大学時代の親友や、いつもお世話になってる親友美容師が手伝いに来てくれました。

今日は丸一日、とことん清掃の日。
どこからわいてくるのかと言うほどに現場はいつもホコリだらけ。
本当にすごい量のホコリなのです。今日はそれを塗れ雑巾で拭き取る仕事。
とても地味で、とても大変な作業です。

皆さんの御陰でまた少しホコリの量が減りました。本当にありがとう。


■一級建築士
■島根の機織り職人
■大学同期の二級建築士
■新町の美容師  以上4名で作業

2009/05/04

2009.05.02作業記録

午前中から二人で作業開始。

先日購入した自慢のカップ型ブラシ、なんと早くもボロボロに。
乾いた松板は鉄の様に硬いのです。
数ヶ月前からこの1階既存松板を研磨し続けてきましたが、こうなれば致し方なし。
既存床板転用は諦め、別の方法を探ることにしました。

結論、既存松板の上に別の床材を張ることにします。
別の長屋で使われていたであろう古材を求め、木材市場を彷徨う事にします。
材の調達から始めるわけですから、床が仕上がるまで随分と長旅になりそうです。


■一級建築士
■二級建築士  以上2名で作業

2009/05/01

2009.05.01作業記録

朝9時過ぎ、現場に到着。昨日の作業を続行。1階既存松板をサンダーでひたすら研磨する。

昼前の11時。どうもうまくいかなくて一人意気消沈。三時間研磨を続けたが思う様にならず。
どうすればいいかと現場で一人頭を抱える。缶コーヒーを飲みながら考える。
しばらく考えて、ひょっとしてこれは道具に問題ありきか?と思い立ち、
近所の100円ショップに何かいいもの無いかなと探しに行くことにした。
でもなにも売っていない。たったの100円で、築80年の床板を磨けるわけが無い。

仕方なく自宅に戻る。インターネットで床研磨のための道具を調べる。
!!なるほど、ディスクサンダーに丸いカップ型ブラシを取り付ける手があるのか。
通常、鉄の錆び落としや、鉄の溶接痕研磨に用いる手法だ。
ひょっとしてこれはいけるのでないか。

ということで12時過ぎ、天王寺のコーナンに向けて自転車をとばし、
BOSH製の電動サンダーとカップ型研磨ブラシを購入。
そこからはそいつを用いて夕方までひたすら研磨。結構いける。これならいけるかもしれない。

ただし、ひたすらに体がしんどい。数時間で握力半減。


■一級建築士  以上1名で作業