2008/11/08

2008.11.08作業記録

本日は2階梁上の埃はらいから始めました。湿らせた新聞紙を床上に敷き詰めて、
小さい刷毛で厚く積もった黒い土埃を落としました。
そうこうしていると、家主の知り合いで千早赤阪村でみかんを作っている農家のおじさんが来訪、
木片だけなら燃やせるので引き取ってくれるとのことで、地下の廃材の中から木片のみを選び、
彼のトラックに積み込む作業をしました。これで地下の廃材の約半分は片付きました。
残りの半分はほとんどが土砂です。土砂は産業廃棄物になるので、
最終的には専門の業者に金を払って引き取ってもらうつもり。
この長屋は屋根にも土、壁にも土です。土の重さで耐える構造となっていたのでしょう。
現代では屋根も壁もとにかく軽くするという考え方なので、
全く違う考え方の構造だったのだなと、地下の土嚢袋を見るたびに思います。

今回の改修では、使えるものは全部使い倒すという方針で進んでいます。
土壁の仕上げ漆喰がダメなだけなら、漆喰をカッターナイフで剥がすだけ、
竹小舞まで腐っている場合は粗土ごと撤去して下地から組み直し、
新たにラスボードを貼るという具合。

工務店さんと相談し、ラスボードの上には石膏を塗り仕上げ漆喰を塗ることにしました。
既存の土壁(表面を剥がした部分も含めて)には、
下地調整材を塗ったうえで漆喰を塗ることにしました。
下地調整材はコーナンで聞いて、「ハイモルエマルジョンM(エチレン酢酸ビニル系接着増強剤+吸水調整材)」という商品を用いることにしました。

今回は、漆喰仕上・聚落仕上・漆喰を落とした粗土壁・中塗りもない粗土壁(小屋裏部分)の4パターンに、実験として2〜3倍に薄めたこの下地調整材を塗ってみました。


■一級建築士
■二級建築士  以上2名で作業

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